G.I.P.Laboratory
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「GIP-4165」は組み合わせるエンクロージュアによって多彩なサウンドを引き出すことが可能であり、GIP社ではフロントロードホーンタイプの準後面開放エンクロージュア(小型)や、バスレフタイプエンクロージュア(小型)でも、十分な低音域特性が得られております。また、大型のバッフルタイプエンクロージュアなどとの組み合わせでは、非常にダイナミックなオープンサウンドを楽しんで頂けます。また、「GIP-597A」と組み合わせることで、大規模なスピーカーシステムサウンドが小型のまま実現可能となるなど、非常に使い勝手が良く、使用する場所を選ばない非常に優秀な製品に仕上がっております。 (写真は組み合わせ例)
GIP-4165

製品仕様
型式:12インチ フィックスドエッジ型フルレンジスピーカー


1934年にWestern Electric社が発表した励磁型(フィールド型)12インチフルレンジスピーカー「TA4165」をGIP社が本当にこだわりぬいて忠実に復元したモデルです。「TA4165」は、数あるWE社製品の中でも現存する個体数が世界的にも極わずかであるとされ、その性能や実態については、ほとんど知られておりません。我々は2013年に海外のとあるWE機器の世界的コレクターのお宅でこの「TA4165」を聴かせて頂きました。幸運にもそのオリジナルは非常に保存状態が良く、そのサウンドは正に驚愕の一言でした。
皆さんもご存知の通り、フルレンジユニットは中音域にのみエネルギーが集中しがちなのですが、「TA4165」は非常に明瞭で軽快な中〜高音域を再生しつつも、音のエネルギーはあくまでワイドレンジでバランスが取れており、GIP社が大切にしている「軽くて速い重低音」がローエンドまでキッチリと再生されていたのです。その時我々はその復元を強く決意しました。
早速この「TA4165」をGIP社へと持ち帰り(許可を得てお借りしました)素材・構造・性能・特性等あらゆる分析を厳密に行い、復元作業に取り組みました。これまでGIP社では「TA4181」や「594A」「555」「597A」「4189」等のWE社製品の復元を行ってまいりましたが、この「TA4165」の復元は、これまでGIP社が経験したことのないほどに困難を極めました。特に、「TA4165」が放つ非常に純度の高い質感を伴った音味を再現する事が難しく、その試作数は100を越えております。最終的に、機会によって製作され振動板(コーン紙)ではこの音味の再現が出来ない事が判明し、現在は全て職人の手作業で振動板(コーン紙)を生産しております。
これらの研究開発を通して、弊社でのブラインドテスト(目隠しテスト)では、オリジナルと本器とで、その違いがわからないまでに至り
「GIP-4165」として製品化いたしました。
型式 フィールドコイル型
振動板口径 12インチ
外形寸法 φ317 × 190 [mm]
重量 8.8 kg
フィールド電源 7V / 0.8A
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